アナベル・ガトー (Anavel Gato) 宇宙世紀0058年8月15日、サイド3に生まれる。 独立宣言のその年に、そして公国宣言の日に、生を受けたことが 後の彼の人生を決定づけてはいないだろうか。 祖父が国防隊設立前からの生粋の武人である一方 父親は学者でジオン・ダイクンの若きブレーンの一人でもあった。 母親は彼が5歳の時に病死。銀色の美しい髪をしていたという。 0068年、ジオン・ダイクンの死と共に襲った粛清の嵐の中で父親が事故死。 祖父の元に引き取られる。 ダイクン派の息子のせいで閑職に回された祖父とは家族的な交流は少なかったが 礼儀作法や勉学は厳しく仕込まれたようである。 士官学校を主席で卒業し、いくぶん祖父の心も慰められたが 孫の活躍を知ることもなく逝去。 以降、アナベル・ガトーは天蓋孤独の身となる。 教導機動大隊を経てドズル・ザビ中将麾下の宇宙攻撃軍に所属。 ソロモン海戦では、当初MS-09Rリックドムで出撃。 連邦軍ソーラーシステムの直撃を辛うじて避けるが ケリィ・レズナーの乗ったMA-05ビグロは大破。ケリィは左腕を失った。 ドロワに帰艦したガトーの元にドズル中将から 新型モビルスーツと、遺言ともとれるメッセージが届けられていた。 「貴様なら姉貴の使うシャアなどよりも結果を形に出来る男だと信じている」 ガトーはその信頼に応えるように、MS-14Hゲルググを駆り 試作型ビームライフルで戦艦3隻に巡洋艦5隻を沈め ソロモンの悪夢の戦いぶりを見せつけた。 MSの撃墜数は200以上との噂もあるが ジオン軍の正式カウントでは100機以上。真のエースパイロットである。 頭髪は銀色、目は紫、肌は白く、旧北欧系。 宇宙攻撃軍の美男子コンテストで一位になったこともあるが 受賞は本人が辞退した。 彼のとってのジオンとは、ザビ家ではなくスペースノイドそのものであったのだろう。 (私設定です/笑) |